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素振りは本数より質|効果的な素振りのやり方と回数の目安

始めての野球
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どうも、物欲パパです。

毎日100本。この数字を子どもに課したことがある方は、少なくないはずです。

数字は分かりやすい。やったかやっていないかがはっきりするし、親としても管理しやすい。ただ、100本のうち何本がまともなスイングだったかは、誰も数えていません。

本数を否定するつもりはありません。ある程度の量は絶対に必要です。問題は、量の前に「型」を決めているかどうかです。

この記事では、効果的な素振りのやり方と、回数の目安を整理します。

結論:1日20〜50回。ただし1回ごとに目的を持たせる

  • 本数は1日20〜50回で十分。それ以上は疲労でフォームが崩れ、悪いクセを覚えます
  • 素振りは「イメージを伴わないと意味がない」。ボールを想定しない素振りは、ただの運動です
  • 鏡またはスマホ動画は必須級。自分のフォームを見ないと、直しようがありません
  • 「振り切る」ことを最優先に。途中で止まるスイングは、何回やっても身になりません
  • 重すぎるバットで素振りをするのは逆効果。フォームが崩れます
  • 続けるコツは「毎日やる」より「決まった時間にやる」。習慣化がすべてです

「毎日100回」がうまくいかない理由

まず、なぜ本数至上主義がまずいのかを説明します。

理由1:疲れたスイングを体が覚えてしまう

小学生が全力で振れるのは、せいぜい20〜30回です。それ以降は、フォームが崩れ始めます。

肩が落ちる。腰が回らない。手だけで振る。その崩れたフォームを70回繰り返せば、体はそちらを「正解」として覚えます。

これが、素振りをやっているのに打てない子が生まれる最大の理由です。

理由2:「こなす作業」になってしまう

100回という数字が目的化すると、子どもは「早く終わらせる」ことを考えます。

速く、雑に、数を稼ぐ。これはもう練習ではありません。

理由3:結果を確認する機会がない

素振りには打球という結果がありません。だから、意識的に「何を確認するか」を決めないと、フィードバックがゼロになります。

臨時コーチで手伝うこともある親として見てきた現実

「毎日100回振ってます!」という子が、必ずしも打てるようになるわけではありません。むしろ、週に3回、20回ずつを丁寧に振っている子のほうが伸びることは珍しくありません。

違いは「1回ごとに何かを確認しているか」。これに尽きます。

効果が出る素振りのやり方|5つのポイント

1. 必ず「ボールをイメージする」

これが最重要です。空振りではなく、そこにボールがあると思って振る。

具体的には、1球ごとにコースと高さを決める。「次はインコース高め」「次は真ん中低め」。そして、そのコースを打つスイングをする。

これだけで、素振りは「運動」から「練習」に変わります。

2. 振り切る|途中で止めない

意外とできていない子が多いポイントです。バットが背中まで回りきるのが、振り切った状態。

途中で減速するスイングを繰り返すと、実戦でも振り切れなくなります。スピードより、最後まで振ることを優先してください。

3. 鏡か動画で自分を見る

素振りの最大の弱点は「自分のフォームが見えないこと」です。これを補うのが鏡と動画。

スマホで真横と正面から撮る。 それだけで、驚くほど自分のクセが見えます。無料でできて、効果は絶大です。

撮った動画は、できれば保存して1か月後と比べてください。成長が可視化されると、子どもは続けます。

4. 「ゆっくり」を混ぜる

全力スイングだけでは、フォームの確認ができません。10回に1回は、スローモーションで振ってください。

ゆっくり振ると、体の動く順番がわかります。「足→腰→肩→腕」の順で動いているか。これができていない子は、速く振っても飛びません。

5. 素振りの後に「1つだけメモする」

今日わかったこと、直したいこと。1行でいいのでメモする。

これをやるかやらないかで、3か月後がまるで違います。書き方は野球ノートの書き方|子供の成長を加速させる使い方をご覧ください。

1日の素振りメニュー例|20分でできる

ステップ 内容 回数 狙い
1 スローモーション素振り 5回 体の動く順番の確認
2 コース指定素振り(内・外) 10回 ミートポイントの意識
3 高さ指定素振り(高・低) 10回 軌道の使い分け
4 実戦想定フルスイング 10回 最大出力の確認
5 動画で確認 → メモ1行 フィードバック

合計35回、時間にして15〜20分。 これで十分です。

「少ない」と感じるかもしれません。でも、この35回すべてに目的があります。惰性の100回より、確実に効きます。

素振りに使うバットの選び方

ここも重要です。素振り用のバットで、練習の質が変わります。

基本:試合で使うバットと同じか、少し軽いもの

「重いバットで素振りをすれば筋力がつく」というのは、半分正しく、半分危険です。

重すぎるバットで振ると、フォームが崩れます。 崩れたフォームを繰り返すのは、これまで書いてきたとおり逆効果です。

バットの重さの目安は少年野球バットの長さ・重さの選び方|学年別の目安と失敗しない基準を参照してください。片手で持って10秒静止できる重さが基準です。

トレーニングバットは「使い方次第」

種類 価格帯 効果 注意点
重量バット 3,000〜8,000円 スイング筋力 小学生は不要。中学以降で
軽量バット 2,500〜6,000円 スイングスピード 軽すぎると体の使い方が雑に
短尺バット 2,000〜5,000円 室内練習・手の使い方 ◎ 家の中で振れるのが最大の利点
竹バット 4,000〜10,000円 ミート力 素振りより、実打で効果が出る

私が少年野球でおすすめしたいのは「短尺バット」です。理由は明確で、家の中で振れるから

雨の日、寒い日、暗い日。「外に出なくても素振りができる」ことが、習慣化の最大の味方になります。

竹バット・トレーニングバットの詳細は竹バット・トレーニングバットの効果と使い方にまとめました。

素振りを続けさせるための3つの工夫

正しいやり方がわかっても、続かなければ意味がありません。ここが親の腕の見せどころです。

1. 「毎日」より「時間を決める」

「毎日やりなさい」は続きません。「お風呂の前に」「夕飯の後に」と、行動とセットにする。 習慣化の基本です。

2. 場所を固定する

「ここで素振りをする」という場所を決めておく。準備のハードルが下がると、続きます。短尺バットなら室内に定位置を作れます。

3. 月1回、動画を撮って比べる

1か月前の自分と比べる。 「変わってる!」という実感ほど、子どものやる気を引き出すものはありません。

逆に、やってはいけないのが「回数を報告させること」です。数字が目的になると、質が落ちます。

聞くなら「今日は何を意識した?」。この一言だけで、素振りの中身が変わります。

季節別の注意点|冬の素振りは要注意

秋から冬にかけて、素振りは絶好の練習になります。試合が少なく、フォームを作り直す時期だからです。

ただし寒い時期の素振りには注意点があります。

1. 必ず体を温めてから振る…冷えた状態でのフルスイングは、腰と肩を痛めます。
2. 金属バットは寒さに弱い…気温5度以下では、バットが割れることがあります。冬の素振りは木製・竹バットが安全。
3. 手袋・防寒を怠らない…手がかじかんだ状態では、正しく握れません。

冬の装備については少年野球の秋冬の防寒グッズまとめ|親と子どもを寒さから守る装備をご覧ください。

また、グリップが滑ると握力を余計に使い、フォームが崩れます。滑るようになったらグリップテープを巻き替えてください。 やり方はバットのグリップテープ交換のやり方|自分でできる巻き方の手順にまとめています。

素振りだけでは足りないもの

最後に、正直なことを書きます。素振りで身につくのは「フォーム」だけです。

タイミングを合わせる力、打球の感触、実戦での対応力。これらは、実際にボールを打たないと身につきません。

だからこそ、素振りとティーバッティングはセットで考えてください。やり方はティーバッティングの正しいやり方|効果が出る練習メニューと自宅でのコツにまとめました。

理想的な自宅練習の組み立ては、こうです。

平日は素振り(15〜20分)、休日はティーバッティング(20分)。 これで十分すぎるほどです。

使うバットの選び方は軟式金属バットおすすめ|Vコング02はなぜ20年以上も名器と呼ばれるのかも参考にしてください。

よくある質問

Q. チームで「毎日100回」と言われています。どうすれば?
A. 指示に従いつつ、中身を変えてください。 「最初の30回を全力で、残りはスローモーションと確認に使う」といった形なら、回数も満たせて質も保てます。指導者の意図は「毎日バットを握る習慣をつけろ」という点にあるはずなので、そこは尊重して大丈夫です。
Q. 素振りで筋力はつきますか?
A. 多少はつきますが、筋トレとしては効率が悪いです。素振りは「動きを覚える練習」と割り切ってください。筋力をつけたいなら、体幹トレーニングや自重トレーニングのほうが効果的です。
Q. 家の中で素振りをしてもいいですか?
A. 短尺バット(60〜70cm程度)なら可能です。ただし天井・照明・家具への接触には十分注意してください。事前に何度かゆっくり振って、当たらないことを確認してから。それでも不安なら、タオルを丸めて振るだけでも動作確認にはなります。
Q. 素振りをしても打てるようになりません
A. 素振りは「フォームを作る」練習で、「打てるようにする」練習ではありません。タイミングと打球感は、実際にボールを打たないと身につきません。 素振りとティーバッティングをセットにしてください。
Q. 何歳から素振りをさせるべきですか?
A. バットを安全に扱える年齢なら、いつからでも。ただし低学年に「回数」を課すのはおすすめしません。 この時期は「バットを振るのが楽しい」と思わせることが最優先です。10回でも、楽しく振れたなら大成功です。
Q. 動画を撮っても、どこを見ればいいかわかりません
A. 最初は「振り切れているか」だけ見てください。バットが背中まで回っているか。次に「頭が動いていないか」。この2つが安定すれば、細かい部分は後からついてきます。一度に多くを見ようとしないのがコツです。

まとめ

  • 本数は1日20〜50回で十分。疲れたスイングを繰り返すのは逆効果です
  • 1回ごとにコースと高さをイメージする。これで「運動」が「練習」になります
  • 振り切ることを最優先に。途中で止まるスイングは身になりません
  • スマホ動画で自分を見る。無料でできて、効果は絶大
  • 重すぎるバットは使わない。フォームが崩れます
  • 続けるコツは「毎日」より「決まった時間に」。習慣化がすべてです

素振りは、野球でいちばん地味で、いちばん差がつく練習だと思っています。

大事なのは、何回振ったかではありません。その1振りに、何を込めたかです。

物欲パパでした。(子どもの素振りを見ていると、つい自分も振りたくなって困ります)

※商品の価格帯や展開は変わることがあります。最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

※記載の価格は2026年9月時点の目安です。販売店・地域・時期によって変わります。最新の価格はご自身でご確認ください。

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