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どうも、物欲パパです。
竹バット、実打できる竹芯バット、砂入りのトレーニングバット、細長いマスコットバット。練習用バットの棚の前は、私にとって危険地帯です。用途が微妙に違うので、全部欲しくなる。
ただ、正直に言うとこの中で最初に買うべきは一本だけです。残りは目的がはっきりしてからで間に合います。
それぞれ何を鍛えるための道具なのか。ここを取り違えると、重いバットを振っているのにスイングが遅くなる、という本末転倒が普通に起こります。
この記事では、竹バットとトレーニングバットの効果と使い方を、少年野球と草野球それぞれの目線で整理します。
結論:竹バットは「芯で捉える技術」を鍛える道具
- 竹バット=芯を外すと痛い。だから体が自然に芯を探すようになる。これが最大の効果
- トレーニングバットは目的別に4種類。重い/短い/長い/細い。目的が違うので混同しない
- 小学校低学年には勧めません。手が痛くて打つのが嫌になるリスクのほうが大きい
- 高学年〜中学生・草野球なら効果は明確。特にティーと相性がいい
- 竹バットの相場は5,000〜9,000円。トレーニングバットは3,000〜12,000円
- 硬式球を竹バットで打つと折れます。専用の練習球を使うこと
竹バットとトレーニングバットは別物です
まずここを整理します。混同したまま買うと確実に失敗します。
| 種類 | 目的 | 価格帯 |
|---|---|---|
| 竹バット | 芯で捉える技術。芯を外した瞬間に手にしびれが来るのでミスがわかる | 5,000〜9,000円 |
| 重量トレーニングバット | スイングの土台となる筋力。通常より200〜500g重い | 4,000〜10,000円 |
| 短尺(ショート)バット | 狭い場所での素振り・ティー。手打ちの矯正にも使える | 3,000〜7,000円 |
| 細長バット(マスコット系) | 芯の意識づけ。細いので当てるだけで難しい | 4,000〜12,000円 |
間違えやすいのが「竹バット=トレーニングバット」だと思って重さを期待して買うケースです。竹バットは重くありません。むしろ同じ長さの金属バットとほぼ同じか、やや軽いものもあります。竹バットの価値は重さではなくフィードバックの厳しさにあります。
竹バットの本当の効果
「痛い」が最高のコーチになる
金属バットは、芯を外しても、そこそこ飛びます。だから打った本人は「今のは良かった」と勘違いしたまま次の球に行きます。ここが金属バットの最大の落とし穴です。
竹バットは芯を外すと手がしびれます。誰かに指摘されなくても、体が「今のはダメだった」と即座に理解する。コーチの声かけより速いフィードバックが、毎スイング返ってくる。これが竹バットの正体です。
実際に効果が出るのは、この3点です。
- 芯で捉える確率が上がる — ミスが痛みで返ってくるので、自然に修正が入る
- 手打ちが減る — 腕だけで振ると芯を外しやすいので、体を使わざるを得なくなる
- 金属バットに戻したときに楽になる — 許容範囲が広く感じられ、自信につながる
逆に、竹バットでは鍛えられないものもあります。スイングスピードと飛距離です。これらは重量トレーニングバットか、通常のバットでの実打で伸ばすものです。竹バットに万能を期待しないでください。
竹バットを選ぶ3つの基準
1. 長さは今使っているバットと同じか1cm短く
竹バットは技術練習用なので、実戦と同じ長さが基本です。ただし振り遅れる感覚があるなら1cm短くしても構いません。長さの決め方は少年野球バットの長さ・重さの選び方と同じ考え方でいいです。
2. 「合竹(ラミネート)」か「単竹」か
| タイプ | 特徴 | おすすめ |
|---|---|---|
| 合竹(ラミネート) | 竹を接着して成形。折れにくく、価格も手頃。主流はこちら | ほぼ全員こちらで正解 |
| 単竹(無垢) | 1本の竹から削り出し。打感が硬く反発も低め。数は少ない | こだわり派・上級者 |
3. 軟式で使うか、硬式で使うか
ここは重要です。硬式球を竹バットで打つと、想像より早く折れます。特に芯を外した打球で一気に逝きます。硬式で使うなら「硬式対応」と明記されたモデルを選び、それでも消耗品と割り切ってください。
軟式であれば竹バットは驚くほど長持ちします。少年野球・草野球(軟式)の方は、この点は心配しなくて大丈夫です。
小学生に竹バットは早いのか
臨時コーチで手伝うこともある親としての正直な意見
低学年(1〜3年生)には勧めません。 まだ芯に当てる力が安定していないので、しびれる回数のほうが圧倒的に多くなります。「打つのが痛い」という記憶だけが残るリスクのほうが大きいです。
高学年(4〜6年生)は、ある程度打てるようになってからならアリです。すでに芯に当たる打球が半分くらいある子なら、竹バットの厳しさが「なぜ今のはダメだったのか」を教えてくれます。
なお、寒い日は避けてください。手がかじかんでいるとしびれが倍増します。冬場は室内かティー限定にするのが現実的です。
正しい使い方|3つのルール
竹バットは使い方を間違えると効果ゼロ、それどころか逆効果になります。守るべきは3つだけです。
ルール1|ティーバッティングで使う
フリーバッティングよりティーです。止まっている球、あるいは軽く上げてもらった球のほうが「芯に当てる」という一点に集中できます。ティーのやり方はティーバッティングの正しいやり方|効果が出る練習メニューと自宅でのコツにまとめています。
ルール2|本数を欲張らない
1回20〜30球で十分です。しびれが蓄積してくると、痛みを避けるために無意識でスイングが小さくなります。それが一番の逆効果です。「まだ振れる」で終わってください。素振りの考え方は素振りは本数より質|効果的な素振りのやり方と回数の目安と同じです。
ルール3|実戦の直前には使わない
試合前日や当日に竹バットを振ると、打感の違いに脳が引きずられます。試合前は必ず実戦で使うバットで仕上げてください。
竹バットとトレーニングバット、どっちを買うべきか
| 今の課題 | 買うべきもの | 予算 |
|---|---|---|
| 当たるけど、飛ばない・凡打が多い | 竹バット(芯の精度を上げる) | 5,000〜9,000円 |
| スイングが弱い・押し負ける | 重量トレーニングバット | 4,000〜10,000円 |
| 家の中でしか振れない | 短尺バット | 3,000〜7,000円 |
| 空振りが多い・当てるのが苦手 | 細長バット(当てる精度) | 4,000〜12,000円 |
| とりあえず1本目を選びたい | 練習用より実戦用の金属バットが先 | — |
最後の行は正直に書いておきます。実戦用のバットがまだ納得のいくものでないなら、練習用具より先にそちらを揃えるべきです。軟式の実戦用は軟式金属バットおすすめ|Vコング02を参考にしてください。
安く済ませる方法
竹バットは実は中古市場と相性がいい道具です。理由は単純で、練習用なので見た目の傷が価値にほとんど影響しないからです。フリマアプリで3,000円前後の出物がよくあります。
チェックすべきは①ヒビが入っていないか ②グリップエンドが緩んでいないかの2点だけ。合竹の場合、接着面が剥離しはじめると打った瞬間に割れるので、写真で層の境目を確認してください。
グリップがボロボロでも問題ありません。バットのグリップテープ交換のやり方で1,000円以下で新品同様になります。
木製バットとの違いは?
よく聞かれます。答えは「竹バットのほうが折れにくく、安く、練習向き」です。木製(メイプル・アオダモなど)は打感が良い代わりに折れます。練習で振り込むなら竹、実戦の打感を求めるなら木製、という住み分けです。
草野球で木製バットを検討している方は草野球で木製バットを使うメリット・デメリットもあわせてどうぞ。また、高校野球で低反発バットが導入された影響で「芯で捉える技術」の価値が上がっている件は高校野球の新基準バット(低反発)に書いています。竹バットの需要が伸びている背景がここにあります。
よくある質問
まとめ
- 竹バットの効果は「芯を外したら痛い」という即時フィードバックにある
- スイングスピードや飛距離は伸びない。それは重量トレーニングバットの役割
- 低学年には勧めない。高学年〜中学生・草野球なら効果は明確
- 使い方はティーで・20〜30球で・試合直前は使わない
- 相場は竹バット5,000〜9,000円。中古でも十分、グリップは巻き直せばいい
- 実戦用のバットに納得できていないなら、そちらが先
竹バットは「持っているだけで上手くなる魔法の道具」ではありません。ですが、正しい使い方をすれば、コーチが100回声をかけるより速く、体に答えを教えてくれます。目的をはっきりさせて選べば、6,000円は決して高くない投資です。
物欲パパでした。(竹バットを買った翌週、寒い日に先っぽで当てて、しばらく手が使い物にならなくなりました)
※用具の価格・仕様、および各連盟の使用規定は変わることがあります。最新情報は各メーカー・連盟の公式サイトでご確認ください。
※記載の価格は2026年9月時点のメーカー希望小売価格(税込)です。実売価格は販売店やセールによってこれより安くなることがあります。購入前に最新の価格をご確認ください。


