高校野球を観戦していて、
「子どもが出ている試合の写真をInstagramに載せたい」
「応援している高校の選手を撮った写真をXに投稿してもいい?」
「ホームランの動画をYouTubeに載せるのは大丈夫?」
と考えたことはありませんか?
先日、プロ野球の写真・動画に関するSNS投稿ルールを調べたところ、現在のNPBではプレー中の選手を撮影した写真もSNSへ投稿できることがわかりました。
そこで気になったのが、
「じゃあ高校野球はどうなの?」
ということ。
調べてみると、高校野球はプロ野球とかなり事情が違いました。
高校野球では、大会や都道府県の高野連によって撮影・SNS投稿についての案内が設けられており、「自分で撮った写真だから自由にSNSへ投稿していい」とは限りません。
特に2026年の愛知県高校野球では、個人で楽しむ目的の撮影は認められている一方、主催者と学校の許可なく、選手が写った写真・動画をSNSへ投稿することは禁止されています。
この記事では、
- 高校野球の写真はSNSに載せていい?
- プレー動画はYouTubeに投稿できる?
- 甲子園では撮影できる?
- 愛知県大会ではどうなっている?
- 自分の子どもが写っている写真なら大丈夫?
- プロ野球のSNSルールとは何が違う?
- 商用ブログやYouTubeで使える?
といった疑問を、2026年現在の公式情報をもとにわかりやすく解説します。
※高校野球の撮影・投稿ルールは大会や地域によって異なる場合があります。実際に撮影・投稿する際は、観戦する大会の主催者・都道府県高野連・球場などの最新案内をご確認ください。
高校野球の写真・動画はSNSに投稿できる?【結論】
まず重要なのは、
高校野球には「写真なら何でもSNS投稿OK」という単純なルールはない
ということです。
2026年の主な大会を見ても、次のように案内されています。
| ケース | 撮影・SNS投稿 |
|---|---|
| 個人で楽しむための撮影 | 大会によって可 |
| 甲子園でSNS等への掲載を目的とした撮影 | 主催者の許可なく行うことは禁止 |
| 2026年愛知県大会で個人用に写真撮影 | ○ |
| 愛知県大会で選手写真をSNS投稿 | △ 主催者+学校の許可が必要 |
| 愛知県大会で選手動画をSNS投稿 | △ 主催者+学校の許可が必要 |
| 愛知県大会で商業利用 | × |
| 偵察目的の動画撮影 | × |
つまり、
「撮影できる=SNSに投稿していい」ではない
という点が非常に重要です。
特に愛知県大会では、この違いがかなり明確に示されています。
高校野球は大会・地域によって撮影ルールを確認する必要がある
プロ野球ではNPBが「写真・動画等の撮影及び配信・送信規程」を設けており、12球団の公式戦についてかなり具体的な共通ルールがあります。
一方、高校野球では、
- 全国高校野球選手権大会
- 選抜高校野球大会
- 各都道府県大会
- 地方大会
- 使用する球場
などによって、観戦時の注意事項を確認する必要があります。
そのため、
「高校野球だから全部ダメ」
「写真なら高校野球でも全部OK」
と一括りにはできません。
観戦する大会の公式サイトで、写真・動画撮影やSNSへの掲載についての案内を確認することが大切です。
2026年の甲子園ではSNS投稿目的の撮影に注意
まず、春の選抜高校野球や夏の全国高校野球選手権大会、いわゆる「甲子園」について見てみましょう。
2026年夏の第108回全国高等学校野球選手権大会では、観戦上の注意として、
主催者の許可がない、出版や電子媒体への掲載を目的とした写真・動画撮影を禁止
しています。日本高野連|第108回全国高校野球選手権大会 観戦上の注意
2026年春の第98回選抜高等学校野球大会でも、同様の注意事項が示されています。
ここでポイントになるのが、
「撮影そのもの」ではなく、その目的
です。
個人的な思い出として撮影することと、インターネットなどの電子媒体へ掲載することを目的として撮影することは、同じ扱いではありません。
そのため、甲子園で撮った選手の写真や動画をSNSなどで公開したい場合は、
「自分で撮影したから自由に投稿できる」と考えず、主催者のルールを確認する
のが安全です。
甲子園球場自体はプライベート撮影OKでも大会ルールは別
ここは少しややこしいところです。
阪神甲子園球場の一般的な案内では、
営利目的ではないプライベートな写真・動画撮影について、基本的に規制していない
とされています。
ただし、高校野球開催時には大会主催者側の観戦ルールがあります。
つまり、
「甲子園球場では撮影OKだから、高校野球でも自由にSNS投稿できる」
とは限らないということです。
球場そのもののルールと、そこで開催される大会のルールは分けて確認しましょう。
愛知県高野連はSNS投稿について詳しく案内している
高校野球の写真・動画に関するルールを調べていると、都道府県によって公式サイトでの案内内容にも違いがあります。
その中でも、愛知県高等学校野球連盟は、写真・動画の撮影だけでなくSNSへの投稿についても具体的に案内しています。
2026年夏の第108回全国高等学校野球選手権愛知大会では、観客について、
個人で楽しむ目的に限り、写真や動画を撮影することができる
としています。
ただし、撮影した写真や動画については、
- 第三者へデータを譲渡しない
- 主催者と学校の許可なく、選手が映った写真・動画をSNS等へ投稿しない
- 商業利用しない
といった注意事項も明記されています。
SNSについても、
- YouTube
- X(旧Twitter)
- LINE
などが具体的に挙げられています。
つまり愛知県大会の案内を見ると、
「個人で撮影すること」と「撮った写真や動画をSNSで公開すること」は別
ということが非常にわかりやすく示されています。
なお、これは「愛知県だけが特別に厳しい」という意味ではありません。
高校野球では大会や地域によって案内内容が異なる可能性があるため、愛知県高野連のように詳しくルールを公開している例を参考にしつつ、実際に観戦する大会の公式案内を確認することが大切です。
→ 愛知県高等学校野球連盟「第108回全国高等学校野球選手権愛知大会」
愛知県大会では動画撮影にも注意
愛知県では動画について、写真以上に注意が必要です。
2026年夏の愛知大会では、バンテリンドーム ナゴヤで行われる試合について、
- 偵察目的の撮影は禁止
- 試合中の写真・動画をSNSへ掲示・投稿できない
- 三脚は持ち込み不可
- 一脚は周囲に迷惑にならないよう使用
といった案内も出されています。
さらに愛知県高野連は以前から、プレー動画の無断公開について厳しく注意を呼びかけています。
過去の案内では、プレー中の動画をウェブサイトやSNSへ投稿する行為について、他校への偵察行為につながる可能性やフェアプレーの観点から問題視していました。
高校野球では、単に肖像権やプライバシーだけでなく、
試合映像が対戦校の分析材料になる
という高校野球ならではの事情もあります。
自分の子どもが写っている写真ならSNS投稿していい?
保護者なら特に気になるところではないでしょうか。
「知らない選手じゃなく、自分の子どもなんだから大丈夫では?」
と思うかもしれません。
しかし、大会側の規定は選手本人の肖像権だけを理由に作られているわけではありません。
たとえば愛知県高野連のルールでは、
主催者と学校の許可
が必要とされています。
つまり、子ども本人や保護者が投稿に同意しているだけで、大会側のルールまでクリアできるとは限りません。
また、試合写真には、
- 相手チームの選手
- 審判
- ベンチの選手
- 観客
- 学校名
- 背番号
なども写り込む可能性があります。
自分の子どもの写真だからといって、試合中の写真や動画をそのままSNSへ投稿するのではなく、大会・学校のルールを確認してから投稿するのがおすすめです。
なぜ高校野球はSNSへの写真・動画投稿に厳しい?
高校野球が写真・動画の公開について慎重なのには、いくつか理由があります。
選手の多くが高校生だから
高校野球の選手は、多くが未成年です。
SNSへ写真や動画を公開すると、
- 顔
- 学校名
- 背番号
- 選手名
などから本人を特定できるケースがあります。
一度インターネットへ公開された写真や動画は、投稿者が削除してもコピー・転載される可能性があります。
動画が対戦相手の分析材料になる可能性がある
高校野球では、
- 投手のフォーム
- 配球
- 牽制
- 守備シフト
- 打者の特徴
など、試合動画から得られる情報が少なくありません。
愛知県高野連も過去の案内で、プレー動画の無断投稿を偵察行為の観点から問題視しています。
学生野球の商業利用にも制限がある
日本学生野球憲章では、
学生野球・野球部・部員を政治的あるいは商業的に利用しない
ことが基本原理として定められています。日本学生野球協会|日本学生野球憲章
愛知県大会でも、撮影した写真や動画の商業利用は禁止されています。
プロ野球と学生野球では、この部分の考え方も大きく異なります。
高校野球の写真を収益化ブログやYouTubeで使っていい?
ここはブログ・YouTubeなどを運営している人は特に注意したいところです。
高校野球の大会写真を使って、
「この選手が使っているグローブはこちら」
「○○高校の試合動画」
などの記事・動画を公開し、広告やアフィリエイトなどで収益化する場合、
一般の観戦記録としてSNSへ投稿するケース以上に慎重な判断が必要です。
特に愛知県高野連は、写真・動画の商業利用を禁止しています。
また、日本学生野球憲章にも学生野球の商業的利用を避けるという基本原則があります。
そのため、高校野球選手の写真や試合映像を、
商品の広告素材や収益化コンテンツとして無断使用することは避けた方がいいでしょう。
プロ野球と高校野球ではSNS投稿ルールが大きく違う
プロ野球の記事を読んだ人ほど、ここは注意してください。
2026年現在のNPBでは、プレー中の選手を撮影した静止画について、SNS投稿が認められています。
一方、高校野球では大会によって違いがあり、愛知県大会のように選手が写った写真・動画を許可なくSNSへ投稿できないケースがあります。
簡単に比較すると、
| プロ野球(NPB) | 高校野球 | |
|---|---|---|
| プレー中の写真 | ○ SNS投稿可 | 大会ルールを確認 |
| 試合中の写真投稿 | ○ | 大会による |
| プレー動画 | 条件付きで可 | 大会による・制限が厳しい場合あり |
| ライブ配信 | × | 基本的に避ける |
| 商業利用 | 明らかな営利目的は禁止 | 学生野球の商業利用に特に注意 |
| 愛知県大会 | ― | 選手写真・動画のSNS投稿は主催者+学校の許可が必要 |
※プロ野球の詳しいルールについては「プロ野球の写真・動画はSNSに投稿していい?NPBの撮影ルールを解説【2026年版】」で詳しく解説しています。
高校野球の写真・動画を投稿する前に確認したいこと
高校野球を撮影したら、SNSへ投稿する前に次の順番で確認すると安心です。
① 大会公式サイトを確認する
まず、観戦する大会の「観戦上の注意」「撮影について」などを確認しましょう。
② 都道府県高野連の案内を確認する
地方大会では、都道府県の高野連が独自に詳しいルールを掲載している場合があります。
③ 学校のルールを確認する
大会側だけでなく、学校・野球部側がSNS投稿について独自ルールを設けている可能性もあります。
④ わからなければ公開しない
特に選手の顔がはっきり写る写真やプレー動画は、一度SNSへ公開すると完全に回収することが難しくなります。
ルールがわからない状態なら、
撮影はしても、確認が取れるまでSNSへ投稿しない
のが一番確実です。
高校野球の写真・動画SNS投稿ルールまとめ
高校野球では、プロ野球のように、
「写真なら基本OK」
と一括りにすることはできません。
2026年の甲子園大会では、主催者の許可なく、出版や電子媒体への掲載を目的とした写真・動画撮影が禁止されています。
また、2026年の愛知県大会では、
個人で楽しむための写真・動画撮影は可能
ですが、
主催者と学校の許可なく、選手が写った写真・動画をSNSへ投稿することはできません。
さらに商業利用も禁止されています。
特に覚えておきたいのは、
「自分で撮った写真=自由にSNSへ投稿できる」ではない
ということです。
高校野球は、選手の多くが未成年であり、肖像やプライバシーへの配慮に加えて、試合動画が偵察・分析に利用される可能性や学生野球の商業利用といった問題もあります。
球場で撮影した大切な写真や動画。
ルール違反や選手・学校とのトラブルにならないよう、
投稿する前に「大会・高野連・学校」のルールを確認する
ことをおすすめします。
※本記事は2026年8月時点の日本高等学校野球連盟、愛知県高等学校野球連盟、日本学生野球協会などの公式情報をもとに作成しています。撮影・SNS投稿に関する規定は今後変更される可能性があります。


