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内野用と外野用グローブの違いとは?兼用はできる?現役外野手が解説

グローブ
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どうも、物欲パパです。

グラブ売り場に並ぶ「内野手用」「外野手用」「オールラウンド用」の文字。これから買う人からすると、こう思いますよね。

「何が違うの?内野用で外野を守っちゃダメなの?」

この疑問、20年間外野を守り続けてきた私が責任を持ってお答えします。結論、両者は見た目以上に別物です。でも「兼用できるか」と聞かれたら、答えはちょっと面白いことになります。順番にいきましょう。

結論:違いの本質は「打球の向き」

内野用左右に飛ぶゴロと勝負するグラブ。小さめ・ポケット浅め・握り替え最速仕様

外野用上下に舞うフライと勝負するグラブ。縦に長く・ポケット深く・一度入ったら出さない仕様

兼用=ルール上はOK(制限があるのはミットだけ)。ただし実用面では「できる方向」と「きつい方向」があります(後述)

内野用と外野用の違いを比較表でチェック

内野手用 外野手用
サイズの目安 27.5〜29cm前後(小さめ) 30〜33cm前後(縦に長い)
ポケット 浅め。捕ってすぐ握り替えるため 深い。フライを確実に収めて逃さないため
対応する打球 左右のゴロ・ライナー 上下のフライ・伸びる打球
代表的なウェブ Hウェブ・シングルトンボ・ネット系 レーシング(アミアミ)・ダブルトンボ
重視するもの 操作性と握り替えの速さ 捕球範囲の広さと確実性・軽さ

サイズ表記の豆知識をひとつ。ミズノのグラブサイズは数字1つにつき5mm刻みで、「8」=28.0cm、「9」=28.5cm、「10」=29.0cm……という具合。数字が大きいほどグラブも大きくなります。売り場でタグの数字を見るとき、この読み方を知っていると一気に選びやすくなりますよ。

内野用の特徴:1秒でも速く「投げる体勢」に入るためのグラブ

内野手の仕事は、捕ることではなく「捕ってアウトにする」こと。だからグラブは小さく、ポケットは浅く、捕った瞬間に右手がボールに触れられる設計になっています。

さらに細かく言うと、内野用の中にもポジションによる違いがあります。

  • セカンド向け——内野用の中で最小・最浅。ゲッツーの握り替え速度が命
  • サード向け——強烈な打球に負けないよう、内野用の中では深め・頑丈
  • ショート向け——その中間。標準的なサイズとやや深めのポケットで、各メーカーの定番モデルが集中するゾーン

外野用の特徴:「絶対に落とさない」ためのグラブ

外野の後ろには誰もいません。抜ければ長打。だから外野用は縦に長く、ポケットは「一度入ったら出てこない」レベルに深く作られています。フェンス際やダイビングキャッチで、グラブの先端数cmが捕れる・捕れないを分ける——あの長さは伊達ではないんです。

外野用ならではの文化もあります。小指の袋に小指と薬指の2本を入れる「コユニ(小指2本入れ)」。グラブがより深く、先端まで使えるようになる持ち方で、近年は対応モデルも増えています。また、広い守備範囲をダッシュで駆け回るポジションなので、大きいのに軽量であることも重視されます。

【外野一筋のホンネ】外野用グラブ、種類が少なすぎる問題

ここで、外野を20年守ってきた男のホンネを言わせてください。私、内野用のグラブに憧れがあるんです。外野一筋なのに、です。

なぜか。各メーカーも、グラブ系のインフルエンサーも、紹介するのはいつも内野用だからです。大手メーカーにはプロ選手モデルの外野用がまだあるからいい。でも工房系のメーカーになると、正直「とりあえず外野用も作っとくか」感が否めない(笑)。とにかく種類が少ない!守備機会が少ないポジションだから、形も大きさも型もだいたい同じに収斂してしまうのでしょうけど……外野特化のメーカーが、この世にないんですよ。

結果、目にする機会が多い内野用ばかりかっこよく見えてきて、外野手のくせに内野用が欲しくなるという倒錯した沼にハマります(笑)。これから外野用を買う方は、この「選択肢の少なさ」を知っておいてください。選択肢が少ないからこそ、外野用選びはモデル数の豊富な大手メーカーの層の厚さが頼りになります。……と、ここまで愚痴りながらこの記事を書いていたら、外野手用に特化したメーカーが実在することに気づいてしまいました。「GorillaSports(GS)」という、外野手歴15年以上の作り手が手がけるブランドと、和牛レザーで外野モデルを充実させている「和牛JB」。詳しくは近々コラムで掘り下げます。数少ない選択肢の中で自分の手に合う一本に出会えたときの喜びは格別です。同志たちの奮闘に、外野手の一人として救われる思いです。

で、兼用はできるの?——答え:ルールはOK。実用は「非対称」

まずルールの話。実は公認野球規則でポジションが縛られているのはキャッチャーミットとファーストミットだけ。それ以外のグラブは、どのポジションで使っても違反ではありません。内野用で外野を守っても、外野用でサードを守ってもOK。実際、プロ野球には外野用サイズの大きなグラブでサードを守る選手もいます。

では実用面ではどうか。ここが面白いところで、兼用のしやすさは「非対称」です。

兼用の現実

△ 内野用で外野を守る——守れなくはないが、フライへの到達距離が数cm短く、深い打球で「あと少し届かない」が起きる。ポケットが浅いぶん、捕ったはずのフライがこぼれる不安も

○ 外野用で内野を守る——捕球は問題ないが、握り替えがワンテンポ遅れる。ゲッツーやバント処理では明確に不利。サードなら現実的、二遊間はきつい

つまり「たまに守るくらいなら何とかなる。でもメインのポジションが決まっているなら専用が正解」。これが20年グラブと付き合ってきた実感込みの答えです。

「オールラウンド用」という第3の選択肢

売り場にはもうひとつ、オールラウンド用があります。内野用と外野用の中間サイズ(29〜30cm前後)・やや深めのポケットで、ポジションが決まっていない人のためのグラブです。

正直に言えば「良くも悪くも中間」の性格ですが、少年野球の最初の1本としてはこれが大正解。子供のポジションはコロコロ変わりますし、いろんな守備位置を経験することが成長にもつながります。ポジションが固まってきた高学年〜中学で、専用グラブにステップアップするのが王道ルートです。ジュニア用の選び方はウィルドライブの比較記事もどうぞ。

タイプ別診断:あなたはどれを買うべき?

ポジションが決まっている → 専用グラブ一択

道具がプレースタイルを作ります。メーカー選びはミズノvsゼットの比較記事を参考に。

少年野球・ポジション未定 → オールラウンド用

迷いなくこれ。専用化は体とポジションが固まってから。

草野球で複数ポジション兼務 → メインの守備位置に合わせる+α

一番長く守る位置の専用を軸に。……そして気づけば2本目、3本目と増えていくのが草野球人のグラブ棚です(実体験)。

よくある質問

Q. 内野から外野にコンバートされました。買い替えるべき?
A. しばらくは手持ちの内野用で守りながら、外野が定着しそうなら外野用への買い替えをおすすめします。逆に「内野用の操作感が好き」という人向けに、内野用のように操作性の高い小型の外野手用モデルを出しているメーカーもあります。売り場で「小さめの外野用」を探してみてください。
Q. 投手用はまた別物ですか?
A. 別物です。投手用は打者から球種やボールの握りが見えないよう、ウェブが編み目のない「バスケットウェブ」などになっているのが最大の特徴。詳しくは別記事で解説予定です。
Q. 軟式用と硬式用の違いはどう関係する?
A. 「内野用/外野用」はポジションの軸、「軟式用/硬式用」はボールの規格の軸で、掛け算の関係です。つまり「軟式の外野用」「硬式の内野用」のように組み合わせて選びます。軟式球と硬式球で革や芯の作りがどう違うか、兼用できるかどうかはこちらの記事で詳しく解説しています(この記事では扱っていない、規格そのものの違いのお話です)。

まとめ:グラブはポジションの「思想」でできている

  • 内野用=左右のゴロ×握り替え速度。小さく浅く(27.5〜29cm)
  • 外野用=上下のフライ×確実な捕球。縦に長く深く(30〜33cm)
  • 兼用はルール上OK(制限はミットのみ)。ただし実用は非対称で、専用に勝るものなし
  • ポジション未定の最初の1本はオールラウンド用が正解

グラブのカタチは、そのポジションが何と戦っているかの答えです。売り場で内野用と外野用を並べて見比べると、野球というスポーツの設計図が見えてきて、ちょっと感動しますよ。

物欲パパでした。(「メインの守備位置に合わせる+α」の「+α」が5本になった男より)

※商品の仕様・価格は変更される場合があります。最新の情報は各販売店・メーカー公式サイトでご確認ください。

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