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どうも、物欲パパです。
お子さんに新しいグローブを買ってあげたのに、こんなことになっていませんか?
「サイズは合っているはずなのに、全然ボールを捕れない」
その原因、かなりの確率でグラブが硬いことにあります。新品のグローブは、大人の力でもパタンと閉じないくらい硬いもの。子供の握力ではなおさらです。この記事では、グラブ沼歴20年以上の私が、一番のおすすめであるスチーム型付けの頼み方から、家でできる型付けの手順、やってはいけないNG行為まで、少年野球の実情に合わせてまとめます。
結論:柔らかくするなら「スチーム型付け」一択
- グローブを柔らかくするならスチーム型付けが一択。買ったお店やスポーツ用品店のオンラインショップで依頼できます
- 買ったお店でできない場合も、スチーム対応のお店への持ち込みや郵送でやってもらえます
- ゴールは「子供が片手でパタンと閉じられる」こと。かっこいい型を作ることではありません
- 家で仕上げるなら薄くオイル→揉む→叩く→保型→キャッチボールの5ステップ。電子レンジ・熱湯・自宅での湯もみは絶対NG
なぜ新品グラブは硬いのか。どこまで柔らかくすべきか
グローブの革は、製造段階で型崩れしないようしっかり仕上げられています。つまり新品の硬さは不良品ではなく仕様。そこから使う人の手に合わせて仕上げていく工程が「型付け」です。
では、どこまで柔らかくすればいいのか。私の答えはシンプルです。
「お子さんが片手の力だけで、捕球面を相手に向けたままパタンと開閉できる」。ここがゴールです。
グラブが硬いままだと、子供は手の力で閉じられず、腕全体をひねって閉じようとします。捕球の瞬間に捕球面が内側を向いてしまい、ボールをこぼす原因になります。このあたりの見分け方はグローブのサイズ選びの記事で図解付きで解説しているので、「サイズの問題か、硬さの問題か」を切り分けたい方はぜひ。
おすすめは「スチーム型付け」一択
先に私の結論を言ってしまいます。グローブを柔らかくするなら、スチーム型付けが一択です。
スチーム型付けは、専用のスチーム機で革を芯まで温めて柔らかくし、そのまま揉み込んで型を作ってくれるサービス。仕上がりまで30分前後、グラブ購入時なら無料〜千円程度のお店が多く、買ったその日から使えるレベルになります。プロの手で均一に仕上がるので革を傷めるリスクもほぼなく、革が薄い少年用グラブとの相性は抜群。子供の握力でも扱える柔らかさに、最短距離でたどり着けます。
頼み方は主に3パターンあります。
| 頼み方 | こんな人に |
|---|---|
| 買ったお店でその場で依頼 レジで「スチーム型付けお願いします」でOK。購入時なら無料でやってくれるお店が多い |
店頭でグラブを買う人 |
| オンラインショップの型付けオプション 大手スポーツ用品店の通販には、購入時にスチーム型付けを追加注文できるところが多い。型付け済みの状態で届く |
ネットでグラブを買う人 |
| スチーム対応店への持ち込み・郵送 買ったお店でスチーム型付けができなくても諦めなくてOK。スチーム機のあるお店に持ち込むか、郵送で受け付けてくれるお店に送れば対応してもらえる(持ち込み・郵送は基本的に有料) |
もう買ってしまった人・近所に対応店がない人 |
「もらいもののグラブが硬い」「通販で型付けなしで買ってしまった」という場合でも、持ち込みや郵送という手があるわけです。硬いグラブに悩んだら、まずスチーム。覚えておいてください。
湯もみ型付けはどうなの?
職人さんがお湯に浸けて一気に型を作る本格派の「湯もみ型付け」もあります。柔らかさの仕上がりは最高レベルですが、料金は数千円かかり、納期も数日〜のことが多い。革が薄い少年用グラブには「そこまでしなくても」という面もあるので、こだわり派向けの選択肢と考えてください。少年用なら、スチームで十分です。
物欲パパの型付け遍歴(実例)
私自身のグラブで言うと、TYPE-C100Sはオンラインショップで購入し、型付けは有料オプションで注文しました(こちらは湯もみ型付け)。そして調子くんグローブは、YouTubeで見て「この人にお願いしたい」と決めていたバンダイスポーツの小林さんに型付けしてもらいたくて、購入後に郵送で依頼。型付け代は5,000円でした。
どちらも大人のこだわり枠なので湯もみだったり職人さん指名だったりしていますが、言いたいことはひとつ。「誰に・どうやって型付けしてもらうか」まで決めてからグラブを買うと、硬いまま使い始める事故がなくなるということです。
グラブ購入前に確認したい3つのこと
- 型付けをお願いできるか(店頭・オンラインとも要チェック)
- 方法は何か(スチームか湯もみか、その場か郵送か)
- お金がかかるか(購入時は無料でも、持ち込み・郵送は基本的に有料)
家でできる型付けの5ステップ(いまじー流)
「まずは自分の手で育てたい」「近くに対応店がなくて郵送も面倒」という方向けに、家でできる手順も紹介します。実は私自身、人生初オーダーのミズノプロは自宅で手揉み型付けしました。時間はかかりますが、失敗のリスクが低くて革に優しいのが手揉みの良さ。夜にコツコツやる時間があるなら十分アリな選択肢です。
手揉みで意識することは、突き詰めると2つだけ。「開閉のための関節を作る」ことと「ボールを捕る芯になるポケットを作る」ことです。写真付きの実践レポートは【いまじー流】グローブの型付けを手揉みでやってみたにまとめてあるので、ここでは少年用グラブに合わせたエッセンス版をお届けします。スチーム型付けをした後の仕上げ・日々のメンテナンスとしてもそのまま使える内容です。1日で終わらせようとせず、1〜2週間かけてじっくりが基本です。
ステップ① オイルを薄く塗る
型付け用オイルやクリームを、米粒2〜3個分からスタートします。塗る場所は捕球面を中心に、薄く伸ばすイメージで。革に少し油分が入るだけで、揉んだときのほぐれ方が変わります。「足りないかな?」くらいでちょうどいいです。理由はあとのNG集で説明しますが、オイルは足せても引けません。
ステップ② 揉んで「関節」を作る
グラブが柔らかくなるかどうかは、実はここが9割。無理に閉じ続けるとポケットを潰すような閉じ方のクセがつくので、先に開閉のための「関節」を作ってあげます。揉んでほぐす場所は3か所です。
- 親指側:開閉の軸になる部分。ただし土手(グラブの下部)は潰さないように。土手が潰れるとグラブ全体が潰れます
- 小指側:ここが硬いと開閉に余計な力が必要になります。握力の弱いお子さんのグラブは、ここを特に柔らかくしてあげると開閉がラクになります
- 中指・薬指の付け根(ポケット付近):ポケットに直結する、一番大事な関節。ここが硬いと捕球面が壁のようになって、ボールを掴めません。捕球面側から曲げたい場所を押さえて、背面側から折り込むように曲げるイメージです
テレビを見ながらでOKなので、毎日5〜10分。革を無理やり曲げる作業なので、途中で乾いてきたらオイルやクリームで保湿しながら進めてください。お子さん自身の手で開閉運動をさせるのも立派な型付けです。
ステップ③ 叩いて「ポケット」を作る
関節がある程度できたら、次はポケット作り。先に「どこにポケットを作るか」を決めてから、その一点を狙って叩いていきます。グラブハンマーがあればピンポイントで力を集中できて一番わかりやすいですし、なければ軟式ボールを手に持ってパンパン叩くだけでもOK。ボールをポケットに挟んだ状態で閉じながら揉む方法も、ポケットが広がりすぎるのを抑えられるので、叩きと組み合わせると効果的です。
ステップ④ ボールを挟んで保型
1日の終わりに、ポケット(捕球面の中心よりやや土手寄り)にボールを挟み、グラブバンドや紐で軽く縛って保管します。これで「ボールを包む形」を革に覚えさせます。強く縛りすぎると変な折り目がつくので、あくまで軽くです。
ステップ⑤ キャッチボールで仕上げ
最後はやっぱり実戦です。ある程度型がついてきたら、キャッチボールでボールの衝撃を捕球面に覚えさせていきます。逆に、まだ硬い状態でいきなり実戦投入すると、変な力が加わって型が崩れるので注意してください。
ちなみに、お店で型付けをお願いした場合でも仕上がりは8割程度。最後の1〜2割は、実際に使い込むことで初めて完成します。型付けのゴールは「使い始めること」ではなく「使い続けること」。結局のところ、いちばんいい型付け道具はボールと時間。お子さんとのキャッチボールが型付けを兼ねるなんて、最高じゃないですか。
やりがちなNG行為
- オイルの塗りすぎ:革がオイルを吸いすぎると、重くなる・柔らかくなりすぎて型が崩れる・色が変わる、と三重苦。少年用は軽さが命なので特に致命的です
- 電子レンジ・熱湯・ストーブ直火:絶対NG。革の繊維とオイル分が一気に破壊されて、二度と戻りません。「早く柔らかくしたい」の近道に見えて、グラブの寿命を終わらせる最短ルートです
- ドライヤーの熱風を直接当てる・長時間の天日干し:「温めると革が柔らかくなる」こと自体は本当ですが、直接の熱風や直射日光は革の油分を飛ばして乾燥・ひび割れの原因に。熱を使う工程はお店のスチーム機のように温度管理された環境でこそ安全にできるもの。自宅では手で揉む・叩くが基本です
- 自宅での湯もみ:お湯に浸ける湯もみ型付けは、温度管理と乾燥工程が命の専門技術。見よう見まねでやると革が硬化・収縮するリスク大です
- 捕球面を潰しすぎる:二つ折りにしてグイグイ潰すと、ポケットのない「板」のようなグラブに。あくまで開閉方向に揉むのが基本です
少年用ならではの注意点
大人用と同じ感覚で型付けすると、少しズレます。少年用ならではのポイントを2つ。
① 革が薄いぶん、柔らかくなるのも早い。大人用の感覚で何週間もオイルと揉みを続けると、あっという間にクタクタになります。「片手で閉じられる」に到達したら、そこで攻めの型付けは終了。あとは日々のキャッチボールに任せましょう。
② 仕上がりは「大人の感覚より柔らかめ」でOK。子供の握力は大人の半分以下です。大人が「ちょっと柔らかすぎるかな」と感じるくらいが、子供にはちょうどいい。グラブの型のかっこよさより、お子さんが捕れることを優先してください。
よくある質問
まとめ
- 柔らかくするならスチーム型付けが一択。買ったお店・オンラインショップで依頼、できなければ持ち込み・郵送という手もある
- 型付けのゴールは「子供が片手でパタンと閉じられる」こと
- 家で仕上げるなら薄くオイル→揉む→叩く→保型→キャッチボールの5ステップを1〜2週間
- 電子レンジ・熱湯・オイル塗りすぎはグラブの寿命を縮めるNG行為
- 少年用は大人の感覚より柔らかめ仕上げでちょうどいい
グローブは、買った瞬間がゴールではなくスタートです。お子さんと一緒に揉んで、キャッチボールをして、少しずつ「世界に一つの型」に育てていく。この時間ごと楽しんでもらえたら、道具好きとしてこんなに嬉しいことはありません。
ジュニア向けグラブの選び方はウィルドライブの記事も、サイズの見直しはサイズ選びの記事もあわせてどうぞ。
物欲パパでした。(新品グラブの革の匂いを嗅ぎながら揉んでいる時間が、実は一番幸せかもしれません)
※型付けサービスの料金・納期は店舗によって異なります。最新情報は各店舗・メーカー公式サイトでご確認ください。


